金色のシッポ

「すまない。昨日はやり過ぎた。」
俺にはこれくらいしか言えない。
頭を上げると彼女は驚いたような顔をしていた。
「何故驚く?なんか変だったか?」
「いや…責められると思ってたから…」
「責める?何で俺が…」
意味が分からない。
「だっていじめてたのは私だし。それに昨日ちゃんと手加減して殴ったでしょう?」
バレてたか…
自慢じゃないが俺は結構体格がいいスポーツ系だ。
確かに本気で殴れば口や鼻から血ぐらいは出ていたかもしれない。