「エーンーバっ」

「………ミチル」



ふいに後ろから抱きつかれたと思えば
そこにいたのは輝くアナタ(黒)。


私をリアルへ連れ出してくれた
力強く神々しいアナタ(黒)。



「まーだエンバはカメラ(ムービー)暮らしなんだねぇ」

「私はまだ、アナタ達を直視できない」

「ほほぉ。にゃーるほどね。
 …アンタもアタシらの家族なのに」



そう言ってくれるのはアナタだけ。


私はずっと
人と関わらずに生きてきたから。


だからまだ、


アナタ達には馴れないんだ。