●アタシ●


アタシ真理子、
どうやら2階で情事が始まったようだから、アタシは下に降りて来た。


アタシはさっきから、店外に出たり、また店内に戻ったりと、うろうろしてんだ。


だって久美子が、あの子が、まだ表にいるからさ、気になって気になって仕方なくて……


もうとっくにさ、黒田とママのエッチは終わり……
2人は熟睡モードだって言うのに……。


あぁ~これから先の展開……。


どうなんの? どうなんの?


ちょ、教えなさいよ、秋山~(作者です)


ちょっぴり可哀想な思いと、少しだけ面白そうな思いと……
アタシの心は、天使と悪魔が手をつなぎワルツを踊っていた。


新聞配達の人間が動き出した、夜が明けたよ。



朝の7時~
まだ眠そうな黒田とママが、店から出て来た。


 クックルークックルー


外で待っていたのは、コロコロと肥えたハト達。


 それとぉ……!