「ごめんな。長話しちゃって。
早く佐々木さんのところへ行こう。」


「あぁ。」





他にも聞きたいことはあったが、
アキヒロが、あまりにも切なげな表情を浮かべていたから言わないでおこう。







そして、裏庭にやっと着いた。


やっぱりそこには、背中を丸めて泣いている佐々木の姿があった。



今すぐにでも、抱き締めたい。

でも………今は行けない。


俺は、アキヒロに言われるがまま物影に隠れて
二人の話に耳を傾けた。