あれから俺達は
一言も喋らず
竜稀達と待ち合わせを
している河川敷に着いた。


「おー。きたきた。
花火大量だぜ。早くこっちこいよ。」


何か花火って
気分じゃねぇよ……




って…俺のせいなんだけどな………



「………。」


俺が軽く無視すると、
「無視すんなよ」


と、いつもの返し。



「心音?こっちおいで
花火やろ?」


と、有紗は手をひらひら
させて手招きしている。



…が久穏は下を向いて
何も話さない。




「………。」