「椎名ー!早くー」




廊下の向こうで雫が手を降っている。






「うーん」




あたしは教科書を持ち雫の所へ向かおうとしたが、




コケっ




廊下で思いっきりコケてしまった。





「大丈夫?」




その様子を見て、雫はあたしを心配してこっちに来てくれた。





「うん」




あたしはそう答えて散乱した教科書たちを拾った。




最近はずっとこんな感じだ。