でもアレ?なんか……いきなりオーラが黒くなってないか?


イヤ怒ってるってよりか、落ち込んでるって感じかな?


「どしたんだろう………」


小さく呟くも、聞こえなかったのか俯きっぱなしの女の子。


だが急に顔を上げ、力強く言った。


「あ、あの……お礼したいんだけど、何がいいかな!?」


お礼……?


「え?お礼?いいよ別に」


「イヤイヤ!両親に“人にお世話になったらちゃんとお礼しなさい”言われてるから、何か言って!」


別にお礼なんか望んでいなかったので断ると、この反応。


ああダメだ……カワイイ。