んで案の定、次男が甘木先輩のクツを見て玄関で騒いでいるのが聞こえた。


ったく、アイツはウッセェよ!玄関で2階に聞こえる程喚くなよ!!


「すみません先輩。ちょっと下に降りて、弟達と会って貰えませんか……?」


どうせこのまま部屋にいても突撃されるだろうし、苦笑いで甘木先輩に頼んだ。


「うん、いいよ!あっ、でもその前に………」


“えっ?”と思う前に、目の前には甘木先輩のドアップ。


「…………は?」


顔が離れてから大分間を空けてリアクションしたオレに、甘木先輩はエヘヘと笑った。


オレ…先輩にキスされた?