何よりも甘く切なく

不思議に思って、爽やか君のオデコに手を伸ばそうとしたけど………


「えっ……」


パッと顔を逸らされて、私の手は空中で停止。


「あ、の……失礼しますっ!!//////」


右手を上げたまま固まっていると、爽やか君はそのまま走ってどこかに行ってしまった。


私1人、虚しく廊下に取り残される。


「な……なんで…………?」


いきなり避けられたワケが分からずに、無意識にそう呟いていた。


私………まだ初恋心に気づいて2日目なのに……


どうしてこんな事になっちゃうのよ~~~~っ!!


「ウワァァァンッ!!」