「えー、今日は 68ページからだな」


やっぱり教科書だよねー。


まぁでも 反対の隣の女子は
教科書見せるき満々みたいだし
私が心配する必要ないね♪

よかったよかった。




「……ん……さん…藍沢さん」



「え!?私?」

こ小声でのやり取りが始まった。


「教科書見せて」


「ふぇ…?」


うわっ…ふぇって…
なにをいってるんだ私は……

最悪。



「ふぇって…藍沢さんて面白いね」


あんたに面白いなんて言われても
全然嬉しくないわ!!

また 心のなかでつっこんだ。


「そうでもないと思うよ。」


「ふっ…で、教科書見せて?」



あぁ そうだった。


反対の隣の女子は
こっちを悔しそうにみてる。


「ぃや…あの…」


やっぱり上手くは喋れない。


「ありがと」



……………は。




えぇーっ!?!?!?




なんか 勝手に机くっつけてない!?


ありえないんですけどーっ!



「はっ、っちょ…え!?」



「どうした藍沢」


「い、いえ…なんでもありましぇん」


「しぇん!?」


「っ//////////」


もー最悪!!

クラスの全員に笑われた…。


咲菜まで笑ってるよ…。



滝本くんがきてから災難ばっかりだ…。




それから笑いはなんとか収まり
授業も無事におわり、昼食の時間になった。


ここでは 学食にいくもよし
弁当を食べるもよし、という
結構緩めな学校である。


ついでに 中高一貫で 昼食のときだけは
学食に行くと、高校生とも一緒になる。


私はいつも 咲菜と二人で
学食にいっている。



「彩菜!!いくよ~。お腹すいた♪」


「私も♪ 早くいこっか!!」



お腹すいちゃったな…

なんか無駄に疲れたし…。