愛すべきストーカー女




「先生、まだ生きてるよ!もう一度見て下さい!

寝ているだけだって!」


俺が必死で医師の肩を振るが

医師は何も言わなかった。


「裕一、やめろ」


兄貴まで低い声で俺をとめる


「だって、まだ」

「もうここにはいないんだよ」


兄貴は声を押し殺して泣いていた


ここにはいない?
そんなハズがない


俺は涙が出なかった。


神様なんてこの世にいない。


ただ、それだけを思っていた