愛すべきストーカー女

「バカかお前、幸せにすんのは俺の方だろ」


そう言って引き寄せると


相田夏実は震えた声で言った。


「そんな事…

前のゆうは言わなかった…

ただ会って、関係をもって…すぐに帰って

あの時のゆうは私の事、全然好きじゃ…無かったの…？」


言うのをためらっても仕方ない


「好きじゃなかったよ」


あの頃の俺は寂しさを埋めるため

人の温もり求めていた寂しい奴だった。