気まぐれ作品置き場

無邪気な口調でへらりと笑うミチルに、今度は矛先が向けられる。



「ふむ、黒とて相も変わらず掴めぬ道化だ。なあ、
【黒谷 ミチル】(くろたに みちる)。

君には一体いくつの仮面がある?どれもこれも個性の強いものばかりでなかなか君は掴めない。

多重人格とはまた異なった難ある性格、それでもへらりと過ごす点ではなんとも皮肉なものだ」


「っ、てめぇミチルを侮辱してんじゃねえよ……っ」


「ほう?私に楯突くのかね、白よ。君は本当に短気な男だ」


「そうゆうテメェは駄作だろ。成功すらしていない成り損ないが」


「………なんだと?」


「先に喧嘩を吹っ掛けたのはそっちだ」



相性の悪い二人。唯一止められるミチルは……おや?どこかへ消えたようだ。


かと思えば、奥から3人分の茶を運んできたようで。