誰もいない教室。

一人の少女が天井を見上げながら、廊下側の席に座っていた。

廊下側にある窓は開いており、より一層孤独感が少女を覆ってならない。


「……。」ただひたすらに無言で、何を考えているのかと思えば残酷な想像あるいは妄想。



『人の頭に包丁刺したいなぁ』



それもザックリと真上から。


ああ、考えただけでゾクゾクしてしまう。と、口角が上がってしまうのは彼女の悪癖ゆえ。