ミチル × ユウ


「うぬーん」


「お、ミチル」


「あっ、ユウ!珍しいね、仕事終わったんだ?」


「まあ。それよりどうしたんだ?なんか悩んでるみてぇだけど、」


「……ちょっとね、」


「まーた何か一人で背負ってんな。そんなに俺が頼りないか?」


「ううんっ、そんなことないって!ただ…さ」


「………。ミチル、お前が自分自身を
嫌っても。周りがお前を嫌っても。
俺はミチルを嫌いにならない。
ずっと一緒だ。…な?」


「ユウ…」


「確かにお前は性格が変わったり…精神が不安定だけど。でもお前のどんな面も俺は好きだ。

そうだな、例え話をするなら。

100円玉があるとするだろ?
そのコインにゃあ裏も表もある。
だからってみんな嫌になるか?ならねぇな。
なぜならコインに変わりねぇし、なによりみーんな好きだからだ。

ま、ヤラシイ例え話はここまでにして。


とにかく、俺が言いたいのは…その…」


「………。へへっ…」


「っ、なんだよ。笑うなって」


「へへ~、でも嬉しいんだもん。

ねぇ、ユウ。
アタシもユウが好きだよ。
どんなユウでもユウはユウだから。
…でしょ?」


「…あぁ、そうだな。俺も。ずぅーっとミチルの傍にいるから」


「うんっ」


ミチル × ユウ
~fin~