中はやっぱ想像以上に狭いし、臭いし、きたなかった。


「ねぇ、魔死…これからどうするの?」


さすがに、ここまでのことは予想していなかった。


まさか起きた時にはボロ小屋があるなんて。


「とりあえず、食料を取りにいくか。」

「私も行く!!」

「だぁーめ、姫はここでお留守番」


「お姫様」なんてここにくるための魔法陣をつくったときから終わってたもん。


「なら、命令します!私も連れて行ってください!」

「はあ?」

「姫の命令は絶対ですのよ!!」

「………しゃあねぇな。かぜひくなよ」

「うん!」


さっき入ったばかりの小屋をで、食料をみつけに怪しい茂みに入っていった。



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「うぅぅ……へっくしゅん」


10分あるいたとき、雪が降ってきた。さすがに長袖のドレスでも薄いから寒かった。


茂みに入ったからドレスはボロボロ、動きにくいしやぶきたかった。


「ハァ…これだから…」


魔死は呆れたようにため息をはき、きていた長袖を脱ぎ、私のほうへ投げた。


「???」

「それでもきてろ。風邪ひいたらこちぃが迷惑だ。」

「う…うん」


魔死の温もりもあったせいかそれはすごく暖かかった。


「………ん?」


魔死は突然後ろを振り返った。


「どうしたの?」

「なにか……いる」

「へ?」

「っち…戻るぞ!!」

「えっちょ!!」


魔死は私の手をとり、羽をだし空高く飛んだ。


行き先はボロ小屋のとこだった。