嘘、鬼よ。



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6月…上旬……。



池田屋事件はまだか…



そろそろ話が来てもおかしくない



よくは覚えていないものの、そろそろその話が持ち上がらないと、池田屋事件は起こらないのではないか…?





あれから私は巡察で3人の人を斬った。

平気と言ったら嘘になる。



しかし、案外私は冷静のようだ。


ここでは、私の性格が幸を奏した。

こんなときくらい慌てふためけば良いのに…と自分でも思ってしまう。




私はもう鬼だろうか…?




井戸の水に映った自分を確認しては、ホッ息をつく。

毎日毎日、自分が自分では無くなってくようで、恐ろしかった。







「三冷ーーー!!」


「平助」



「土方さんが呼んでる。
幹部で会議だって」





「…………」




……ついに、か。