嘘、鬼よ。












――
―――




……なんだろう…。



大事な夢を見ていた気がする…。


思い出せないが。



「あ、目覚ましました…?」



目の前には鬼の副長と称されるものと、新撰組で1.2を争う剣術の達人沖田がいた。


これも夢だったか…?


なんてまだまだはっきりとしない意識を呼び戻す。




「………大丈夫か?」



土方が素っ気なく放った心配の言葉は案外胸に染みる。

しかしそんなこと素直に言ってやる義理もない。


「土方が心配するなど…明日は槍が降るな」



「そうですね。手裏剣も降りそうです。」

沖田も悪ノリしてくる。



「こんにゃろ…」



………はて、私はなぜ心配されたのだろう。

どうして寝ているんだ。




「三冷さんあのあと、吐けるだけ吐いて気を失ったんです。
人を斬ったのは初めて…でしたよね。」



斬った………?

…あぁ。


そうだ。




私は人を殺めたんだ…。

何人もの人の人生の最後を私が決めたんだ。




また頭がくらくらしだす。