嘘、鬼よ。













―――
―――――




なんでこんなとこにいるのだろう……。



ズズズズッ



なんで私はこの人と蕎麦をすすっているのだろう…。





「…うまい。」


「………あ、あぁ、まぁ。」



目の前には蕎麦をすする斎藤一。






何故こうなったのか経緯をざっと説明すると、


朝起きたら斎藤一が目の前にいた。

出掛けないかと誘われ、半ば強制的に連れ去られた。

気が付いたらここにいた。




「三冷…。」


「ん?」



「最近の様子がおかしい。」






そういった斎藤の目はなにもかも見透かしているようなそんな目だ。


あの、夢だったのか何だったのかもわからない現代に戻った事件から数日。



確かに私の様子はおかしかったであろう…。




それでもなるべく悟られまいと、見繕っていたためそれほどおかしい行動をした覚えはない。

恐らく斎藤以外は気づいてもいないだろう。




「……未来のことか?」




どうしてこう、この時代の人々は感が鋭いのだろう…。

あ、そうか、新撰組だからか。



なんて納得してる場合ではなく、静かに斎藤を見据える。





「別に、そういう訳じゃない」




実際はそうだ。

一度戻されたのだ。意味がわからない。


あれは夢か?
それとも今が夢か?
どちらが夢なんだ。