嘘、鬼よ。
















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「ただいまー……」





久しぶりの家。

久しぶりの洋服。




あれから5日たった。

退院して、我が家に足を踏み入れる。


足の傷もすっかり消えてしまって、もうあの出来事は全て夢だったと思っている。




使用人と父と私だけで住むには広すぎる居心地の悪い家。

物凄い久しぶりな気分なのだが実際には10日だ。




いつもと変わらない家は、本当に10日しか月日がたっていないことを物語っている。




あそこでの出来事は、夢物語…。


私が作り出した空想の世界。





そう考えるとどこか切なくなるのは気のせいだ…。

そう……、気のせい。




私は、2011年に生きる高校2年生の女子。
剣道部副部長、西園寺家長女の西園寺三冷だ。





私は…新撰組の隊士では………ない。