嘘、鬼よ。















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「ただ今戻りましたー」





だいぶ疲れた…


ちょっと買い物と散歩して帰るはずが、なんでまたこんなに疲れて帰ってこなければならないのか…



たく、沖田め。

呪ってやる。



「おう、総司三冷。
遅かったな。
何かあったか?
まさか、不逞??」



土方が真剣な顔をする。





「いや、沖田が甘
「そうです。
不逞浪士に襲われて!」


あ、沖田。

こいつよくもぬけぬけと嘘を。




「なんだと!?!?
そいつらは!?」

あ、信じちゃったよ。



「逃げられてしまいました…。」



おいおいおいおい。


「沖田をまくなんて相当な剣の使い手だな。
ここしばらく見ていなかったから油断していた。
不逞浪士め」




いやいやいやいや。


「嘘は良くない。」





「は?」

「ちょ、三冷さん!!」