刀というものが最初に現れたのが、平安時代だと言われる…。
流派などが確立し、剣術が広くつたわったのが室町時代。
そして、現在の剣道の基礎…。
主なルールや土台となるものが完成したのが江戸時代。
しかし、隙のない構えや、洗礼されて磨きに磨かれた、様々な技なのど、その他による技術が進歩したのは、
刀を持ち歩くことを禁止され、もう一度警察などで復活してからの明治時代のこと。
この時代の剣道は、剣道とは言うものの、現代とはかけ離れた剣術ということか…
きちんとした構えがちゃんと決まっていないために、まるで素人が独学で学んだかのような太刀だ…。
この時代の武士とは、みんなこの程度の実力ということなのか。
「ん?三冷、どうしたんだよ。
むずかしー顔して。」
「んいいや。なんでもない。」
この、沖田と齊藤とならんで称された永倉も現代人から見たら素人同然なんだろうな。
「三玲。」
「なんだ、齊藤」
「ありがとう、いい勉強になった。」
……なんだこの手は。
「握手だ。」
「え…、あぁ、はい。
どうも。」
