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月が綺麗だ。


これからもこの縁側にすわって、彼らを見ているんだ。


稽古もつけてやればいい。

筋はいいからすぐに追い付かれてしまうだろう。



これからもこの清んだ空気すい、大地に足を踏みしめるんだ。



そう…


「三冷さん…」



「みな、どうして…?」




背後からの声に振り向くとみなが真剣な面持ちで立っている。




「三冷、俺さ三冷のこと大好きだぜ」


平助


「んなもん俺もに決まってるって」


永倉



「あ、台詞とるなよ!
…大好きだぜ、三冷」



「なんやなんや、"男同士"で気持ちわるぅなー
俺は愛してるで三冷」



山崎



「…三冷さん」



山南さん



「……嫌いなわけがない。
お前はいつもふしぎな気を纏っていたな。」



斎藤




「三冷くん…、やはり君は女なんだ。
素晴らしい女なんだね。」


近藤さん…




「………」



みんな…

なんで……?