「みれーい、どこいってたんだよー」

「まぁ…な。」



あのときのあいつの言葉が忘れられない…。



幕末に、ずっといられる…?





嬉しいんだよな、自分…。

もう自分がわからない……。




あいつの説明によると、私が来たことにより歪んだこの世界は本当の私が居た世界の歴史との歪みが生じ、池田屋事件でその歪みが亀裂となって実際にあらわれたと。

私が居た世界はまた別にあり、どんなことをしたとしてもその世界は無くなることがないという。



実際、あいつが現れたせいで、先程まで私が居た世界もパラレルワールドとなってしまった。

彼は現実の世界とパラレルワールドのどちらかを選べと…。




しかし…、私はすぐに答えられなかった。

どちらととも言えなかったのだ。


すぐに決められないと悟ったあいつは、私をパラレルワールドとなった幕末に移して3日の猶予をくれた。




3日…




3日の………



猶予で…








「…っああああああ!!!」


3日でなんて決めれる訳がないだろうっ!!!!!