「そして僕は新撰組について調査中だ。
隊士として潜入し、文献の確認を行っている。」


その言葉に記憶の一部が引っ掛かった。



「…っお前!あのときの…っ!?」



「あ、思い出した?
僕、新撰組の平隊士やってたんだよ。」


そう、こいつは紛れもなく私にぶつかってきた平隊士である。


確かにこいつにぶつかったときにタイムスリップをしていたような気がする…。



「まぁ、それでね。

実はこの2011年にも僕とは違う隊員が調査しに来ていて、何かの拍子に誤って君に身体移動薬を飲ませてしまったらしい。

なんで君の体内に身体移動薬が混入してしまったかは不明だが、とりあえず君はタイムスリップを出来る薬を飲んだわけだ。


しかし、薬を飲んだからといって体質の問題もあるからタイムスリップが出来るわけないと思われたんだけど、君はたまたまその体質だった。

そのため、たまたま幕末に飛んでしまったんだ。


僕は調度新撰組調査中だったため、君の対応を任された。」



対応…?




「未来へ戻すし記憶を消すこと。」




記憶を消す…だと!?



「そんなことが可能なのか!?」



「ええ、可能だよ。
なにせ、タイムマシーンがあるくらいだ。
記憶くらいなんとでも出来るよ。」