バタンッ
最悪だ…。
夏村に八つ当たりしてしまうとは…。
20畳近くある自分の部屋のベッドに横になる。
こうも広いと落ち着かない人もいるだろうが、小さい頃からこれが当たり前の私は逆に狭いと落ち着かない。
そもそも何故幕末に戻れなかったかが重要である。
あのときと同じ行動をしたはずなのだが…
「さすがの三冷さんもご乱心かな」
「…っ誰だ!?」
声からして男!?
広い部屋だと入ってきたときに気付かないから厄介だ…。
空き巣か?
不法侵入だぞ…?
「驚いてるね。
そんなにビックリするとハゲちゃうよ」
物陰からスルリと出てくる男。
まだ学生といってもいいような見た目だ。
しかしオーラが危険だと言っているよう。
「驚くとハゲるなんて初めてきいたな」
…怖い。
率直に思った。
しかしこの男どこかで…?
「あれ?
さっきはあんなに焦ってたのに、意外に落ち着いてんだね。」
「…不法侵入で警察呼ぶぞ。」
「えー、それは困るなー。
ていうか、三冷さんの方が困るんじゃない?」
……。
「どういう意味だ。」
自分の背中に手をまわし、裏でスマホを操作する。
勿論110番にいつでも繋がるようにしているのだ。
