嘘、鬼よ。















未来がどう変わろうとどうでもいいと思えるような自分になりたい…。

でも結局私にはそんな勇気なくて、更にたまたま変えてしまったかもしれない未来にさえビクビクしている。



どこで亀裂が露になるかもわからない…。

そもそも時間の壁とはどんなものすら不確かだ。




もし私が来たことによって歴史が変わってしまったのだとしたら、この罪はどう裁かれるのだろう。





「…三冷?」




「え、あぁ、悪い。
なんの話だ?」



いけない…。
永倉は長々と何か話していたようだが、なにも聞いていなかった。




「なんだよーちゃんと聞いとけよー。」


「すまない」





「もう言わないっ!」


「気になるから言え」



えー、といって眉の端を下げる永倉。

コノ童顔野郎。



「影武者の都市伝説だよ。」


「影武者?」


「…あぁ、自分と同じ顔で同じ背格好の奴と出会ってしまうと死んじまうんだってさ。」



ドッペルゲンガー…的なものか。


どこの時代にもあるんだな、そういうの。



「……で。だから?」


「えっ、だからって言われてもそれだけだけど…」



「は?
なんで平助の話からこんな話に飛ぶんだよ。」




永倉はなかなかさえてるやつだと思っていたが、バカだな。



「いや…別に……。
まぁな、その…。
誰だって人を斬れば夜も眠れなくなる。
ましてやお前は女だ。
焦るな、気を楽に持て。」





……もしかして…、励まされてる…?


「……影武者都市伝説おもしろくなかったか?」




なんだ。
なんだよ、こいつ。


「……ハハッ」



「…み、三冷が笑った!?」




みんないい奴じゃないか。

不器用で、キャラメルなんぞでビックリして、現代の剣道からしたら弱っちーような奴等だけど…、
なんか……




「…フハハハッ、アハハハッハ!」



好きかもしれない。





「み、みみ三冷が壊れたぁ!」




…ありがとう。