あーあ。

こんな時、漫画の王子様ならあたしを助けてくれるのにな…。
残念ながらあたしの王子様はあのひとじゃないみたいだけどさ。

寂しいよ…――。



止まる、ということを知らない涙は溢れてあふれて滴り落ちる。

その滴のように、あたしの頭の中では可能性が出たり消えたりしている。




ふたりはなんで人気のない公園でふたりっきりだったんだろう

もしかして付き合ってるのかな

じゃあなんで…あたしに優しくしたんだろう


こんな皮肉、いらないよ




だけど、だけど…














「…好きだ、ばか」