お兄ちゃんはあははと声を上げて笑った。
「花もだいぶこの家に慣れてきたんじゃないか?文句を言いつつも、楽しそうだ」
確かに今日の晩ご飯は4人揃ってて、楽しかった。
文句を言われたのにはムカついたけど、みんなと食卓を囲んだことが
楽しかったのだ。
この家に慣れてきたか・・・そうなのかな?
拭いた食器をお兄ちゃんに手渡す。
あたしより背の高いお兄ちゃんが棚に仕舞ってくれる。
「料理もこれからサンゴちゃんに教えてもらわないとな」
「やっぱり、じゃが芋硬かったよね?」
「・・・うん」
「おはよう、花。もうすっかり良くなったから、迷惑かけてごめんね」
朝、リビングの扉を開けると、バターとコーヒーの香りが部屋中に広がっていて、ちょっぴり鼻声のピンクのフリルのエプロンを着たサンゴちゃんがキッチンから顔を出した。
テレビから朝の情報番組が流れている。
(本日の天気は晴れ、降水確率0%・・・)
お天気お姉さんが天気予報を伝えてる。
いつもの朝の風景だ。

