紅虎がサンゴちゃんを病院に連れて行ってくれたみたいだ。
「バイト先でプリンを貰ってきたの。一緒に食べようと思って。食べれる?」
「丁度、ひんやりしたものが食べたいって思ってたところよ。いっぱい汗かいたから。ありがたく頂くわ」
2人でプリンを無言で食べた。
サンゴちゃんに訊きたいことは色々あるのだけれど、どう訊いたらいいか、そもそも訊いていいものなのかも解らなくて、頭の中でぐるぐると考えていたからだ。
「何があったか訊かないのね」
サンゴちゃんに言われて、どきりとした。
「訊きたいけど、サンゴちゃんが話してくれるまで待つよ」
「・・・優しいのね、花は。甘くておいしいわ、このチョコプリン」
掠れた声でサンゴちゃんが微笑んだ。
「おかゆ作るから、できたら声かけるね」
食べ終えた空の容器を持って、サンゴちゃんの部屋を出た。
良かった、熱は下がったんだ。
扉を閉めてため息を吐く。
昨日、サンゴちゃんは好きな人、桃井竜平くんに呼び出されたって言ってた。
彼との間に何かあったに違いないけど・・・サンゴちゃん傷ついちゃったりした?

