扉を開け、サンゴちゃんの部屋に入る。
初めて入るサンゴちゃんの部屋。
淡いピンクのカーテンにはバラの模様。
足の部分がくるっと外巻きになっている化粧台にワードローブ。
釣り鐘草みたいな花の形をしたランプ、ラインストーンでデコレーションされた本棚、ベビーピンクのふかふかの絨毯。
サンゴちゃんの部屋はかわいいピンクでいっぱいだった。
「ごめんなさいね、迷惑かけて」
サンゴちゃんはベッドの上で上半身を起した。
「全然。むしろあたしの方が昨日の夜大変だったのに爆睡しててごめん」
「いいのよ。熱も下がったし、一日寝たらだいぶ良くなったわ」
「ねぇ、サンゴちゃんのベッドってかわいいね。あたしもお給料でたら真似しようかな」
サンゴちゃんのベッドはお姫様のベッドみたいだった。
スパンコールをあしらった桜色のレースの天蓋に、ここにもまた淡いピンクにバラの模様のベッドカバー。
カーテンとお揃いだ。
サンゴちゃんはモコモコした生地の肌触りのよさそうなベージュピンクのルームウェアを着ていた。
あたしはベッドの隣にある化粧台の椅子に座った。
化粧台には薬の袋が置いてあった。

