「トーストとハムエッグでいいかな?」
共通冷蔵庫の中を確認してお兄ちゃんに訊く。
「いいね」
お兄ちゃんはにっこりと笑うと、サンゴちゃんがいつも着けてるピンクのエプロンを拝借した。
バイトから帰って来ると家の中は静まり返っていた。
お兄ちゃんは6時半位に帰宅するって言ってたから、あと30分位で帰ってくるだろう。
スーパーのレジ袋をリビングのテーブルに置いた。
今日の晩ご飯は定番のカレーにしようと、足りない食材を帰りにスーパーで買って来た。
冷蔵庫の中に食材をしまうと、ティースプーンを用意する。
ルームメイトが寝込んでいると話をしたら諭さんが帰り際にカヲルさん特製チョコプリンを包んでくれた。
サンゴちゃんとランチをした時、チョコプリンアラモードをデザートで食べたけれど、濃厚でとろりとした舌触りですごく美味しかったのを覚えてる。
2つしかないからみんなが帰って来る前に食べちゃおう。
「サンゴちゃん、起きてる?」
「Room2」の扉をノックすると、どうぞとガラガラ声のサンゴちゃんの声がした。
「お邪魔します。サンゴちゃん、具合どう?」

