「ミントティー淹れようか?飲む人手挙げて~」
草さんが訊ねるとリビングにいた全員が手を挙げた。
草さんがキッチンに向うと、
「氷たくさん入れて~」とサンゴちゃんが後ろ姿に声を掛ける。
あっつ~とハンカチで汗を拭うサンゴちゃんに、金次くんが訊ねる。
「ゴっぽ、今日は何パーティーなの?」
「フフフ・・・今日は裏庭でBBQよ!」
「お~、楽しそう!」
金次くんの声が弾む。
約半年前、私がここに引越して時はお兄ちゃんとサンゴちゃんが歓迎会をしてくれた。
あの時は東京もシェアハウスも初めてづくしですごく緊張してた。
それぞれの生活があって、一緒に住んでるけど、家族とは言えない何かなんだって少し寂しくも思った。
今日はオーナー紅虎を含め、草さんにサンゴちゃんに桃井くん、みんな集まった。
一緒に生活していく内に少しずつ、それぞれが抱えてる悩みや性格が解ってきて、今では家族より近い存在になっている。
ここに初めて足を踏み入れた時から変わらない、明日は何が起こるのかなっていう期待。
泣いたり笑ったり、怒ったり恋したり、私のシェア生活は毎日がドキドキで溢れている。
「お、草、俺の分も頂戴」
裏庭で一服し終えた紅虎がキッチンに立つ草さんに声を掛けた。

