金次くんのルームカラーは結局、「黄色」になった。
基準が解らないけれど、「金」と「茶」の間を取って、「黄」とオーナーの了解を得たらしい。
たんぽぽみたいなふわふわした絨毯に山吹色のベッドカバー、壁の色はレモンイエロー。
草さんがたまごの黄身みたいにまんまるのライトを脚立に上り、取り付けていた。
物が多い金次くんは取り付けのドアローブだけじゃ足りなくて、壁を囲むように棚が置かれた。
帽子や靴などをショップのように配置すると、金次くんらしい、原色のポップな部屋が出来上がった。
「完成~」
と掃除機を掛け終えて部屋を見渡した所で、金次くんがぱちぱちと拍手をした。
「後はサンゴちゃんが帰って来るのを待って、パーティーの準備だね」
そう金次くんに話しかけると、ベッドカバーと同じような山吹色のカーテンのかかった窓を、アゴに手を添えて眺めていた。
「どうしたの?」
「うん、草っぽにお願いしいてもいいかな?」
「え、何?」
「あの、カーテンのレールの所にさぁ、ちっちゃいヒヨコを並べたいなぁって思って、ゲーセンとかで見るモールみたいな素材で出来てるヒヨコあるじゃん?あれをさ、ずらってレールのところに並べたらかわいくない?そういうのって草っぽ作れるの?」
カーテンのレールを指差して、金次くんが草さんを振り返った。
「できないこともないけど・・・」と草さんが答えると、「じゃあ、作ってよ!あ、っていうか作り方教えてよ。俺も作るし」と金次くんが目をキラキラさせる。
「僕、そのゲーセンにあるやつが解らないから、調べておくよ」

