「役作りかぁ、今度は何の役なの?」
「ひ・み・つ」と金次くん唇に人差し指を当てて、ウィンクをした。
金次くんのお茶目な仕草につい噴出してしまった。
ウフフ・・・と2人で笑い合っていると、ドシンドシンと乱暴な足音が背中から聞えて来た。
BGMはダー○ベー○ーのテーマである。
「What's h○ll are you guys doing?」
私たちは顔を見合わせ、おそるおそる振り返る。
鬼の形相をした紅虎が仁王立ちしていた。
「お前ら、オーナーの俺が働いてるのに、裏庭でサボるとはいいドキョウしてるじゃねぇか」
「ごめん・・・金次くん色々説明してたの・・・」
「Ah?」
ドスの効いた声にびびる。
金次くんはばっと立ち上がると、「ささ、部屋を片さなきゃ!」と佇む紅虎の間を抜けて、自分の部屋へと
逃げて行った。
今日は金次くんが、シェアメイトとして我が家に引っ越してきた記念日なのである。
サンゴちゃんは歓迎会の準備に桃井くんを引き連れて、食料の買出しに出掛けていた。
残った住人が金次くんの引越しを手伝うはずだったのだけど_____

