Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~



 ケースには小さな巻貝と星の砂、それにブルーのカラーサンドが埋め込まれていた。


 いつの日かお兄ちゃんと草さんと3人で行った水族館で買った小瓶に入った星の砂。


 草さんに頼んだら、ステキなi-Podケースにしてくれた。


 「それと、お誕生日の花ちゃんにも」


 草さんが差し出してくれたのは携帯のケースだった。


 お兄ちゃんのと同じように透明なアクリル樹脂の中には白い花と黄緑色のアイビーが入っている。


 マーガレットみたいだけど、もっと小さいくて花びらの1つ1つが細かい。


 「ありがとう。これって何の花?」


 「孔雀草っていうんだ。ちなみに花言葉は「友情」一緒に入ってるアイビーも同じ花言葉なんだ」


 友情か・・・嬉しいようなちょっぴり切ないような不思議な気分だ。


 サンゴちゃんと奈々は後日、女子会を開いてお祝いしてくれると約束してくれた。


 「葵ちゃんがいないとさみしー」


 サンゴちゃんと奈々に抱きつかれて、困った顔のお兄ちゃんを「It's time to leave.」と紅虎が引き離した。


 お兄ちゃんを空港まで見送るため、あたしも紅虎の車に乗り込む。


 お兄ちゃんは暫らく留守にする家を目に焼き付けようと振り返って、少しの間、眺めていた。