枕元に置いてあるボア素材で抱き心地のいい白くまのぬいぐるみを膝に乗せると、足元に置いた紙袋を差し出した。
「これ、お誕生日プレゼント。20歳の誕生日おめでとう」
「わぁ、ありがとう。中見てもいい?」
お兄ちゃんは頷き、子供みたいに包装紙を破くあたしの様子を眺めていた。
「コーヒーマシーンだ!」
お兄ちゃんのプレゼントは家庭用のコーヒーマシーンだった。
何種類かのコーヒーが作る事が出来、カフェさながらのフワフワのミルク
の泡まで作れるらしい。
「最近、カフェとかコーヒーの雑誌をよく見てるから。コーヒーに興味があるのかと思って」
・・・おしい、興味があるのはバリスタの方だ。
でも、さすがお兄ちゃん、何気なくあたしの呼んでる雑誌とかチェックしてくれてたんだな。
素直に嬉しい。
「ありがとう。早速、明日の朝、作ってみるよ」
「ごめんな。花の誕生日と出発の日が重なっちゃって」
「全然。この間のロミさんのパーティーの後でみんなにお祝いしてもらったし」
紅虎が2人をホテルに送った後、お兄ちゃんの送別会とちょっと早いあたしの誕生日パーティーをしてみんなで祝ってくれた。
べろべろに酔ったみんなの惨状は思い出したくないけれど、朝方まで続いたパーティーはすごく楽しかった。

