「みんなが気付いてるわけじゃないと思うよ。それは、たぶん僕が・・・」
草さんはゆっくりとした口調で続ける。
「前に四つ葉のクローバーの花言葉の意味を聞いたことがあるよね?」
そういえば、すっかり忘れてたけど、聞かれたことがあった。
草さんが始めてくれた押し花。
「四つ葉のクローバーの花言葉は「Be mine」・・・私を想って下さいなんだ。あの作品は花言葉を込めて花ちゃんに贈ったものだよ」
それって、草さんがあたしの事を好きって意味?嘘?
「ごめんなさい。あたし、草さんの気持ちに全然気付かずに・・・」
好きな人誰?とか聞いたり、ましてや紅虎が好きとか言って、デリカシー無さ過ぎ。
鈍感過ぎる自分が嫌になる。
「いいんだ。僕はさ、紅虎の事が好きな花ちゃんが好きなんだって気付いたから。花ちゃんが笑顔でいるならそれでいい」
なんていい人なの!感動が胸に広がる。
どうか草さんにステキな女性が現れますように。
「草さんの気持ちには答えられないけれど、男友達の中では草さんが一番好きです。サンゴちゃんを男と見なかったらだけど・・・」
「微妙に傷つくな、それ」
そう言いつつも草さんは優しい笑顔を見せた。

