「・・・バラ!バラの花束が欲しい。歳の数だけバラ」
急かされて咄嗟に出た答えだった。
紅虎はふぅんと頷き、I got itと了解すると席を立った。
ロミさんと白鷹さんがホテルに戻る時間になって、名残惜しくもウェディングパーティーはお開きとなった。
奈々とサンゴちゃん、金次くんと鳩羽さんは完全に酔っ払っていて、リビングにソファでダウンしている。
酔っ払いを除くあたしたちが玄関でロミさんを送った。
ロミさんはお兄ちゃんや草さんに別れを惜しむようにきつい抱擁をした。
最後にあたしもぎゅっと抱き締められ、耳元で、
「Benitoraをよろしくね。I'm gonna miss you,Hana and my little sister Romi.」
とロミさんは囁いた。
あたしの腕に抱かれたロミの額にも軽いキスをした。
ロミさんは軽やかな足取りでステップを降りると、紅虎の車に乗り込み、見えなくなるまでこちらに向かって手を振っていた。
「お~い、酒がないぞぉ~。買ってきて~」
リビングに戻ると奈々が空のワインボトルを持って、騒いでいた。
「今日はこのまま夜通し飲み続けるわよ~」
さっきまで寝ていたサンゴちゃんが急に立ち上がり、咆哮した。
桃井くんの肩を抱き、踊り始めた。

