別にそんな事で機嫌悪くなったりしないけど・・・と心の中でツッコミを入れつつ、パーティーの後でロミさんと白鷹さんを都内のホテルまで車で送る紅虎もお酒を飲んでなかった事に気付いた。
フルーツパンチのフルーツをスプーンで掬って食べた。
甘いシロップ付けのフルーツにサイダーのしゅわしゅわが混じっておいしい。
「まさか、真っ赤なウェディングとは思ってもみなかったな」
「だってロミさんの好きな色なんでしょ?気にいらなかった?」
それと紅虎の好きな色でもある。
「まさか。Marvelous. 俺だけじゃこんな演出できなかった。ありがとう」
聞き間違いじゃなければ今、お礼言った?紅虎の顔を覗き込むと恥ずかしそうにそっぽを向いた。
「来週、葵が出発する日、お前の誕生日なんだってな。葵から聞いた。何か欲しいものとか・・・あるか?・・・変な意味じゃなくて今日のお礼って意味で」
「プレゼントくれるの?あたしに?」
思わず顔を近づけると柄にもねぇって笑うのか?と何故か怒り出した。
もしかして、照れてる?ヤバイ、超かわいい。
「欲しいものね・・・」
欲しいものは紅虎だよ。
そう言いたい気持ちでいっぱいだけど、この間の告白はうやむやにしちゃったし、初恋をやっと断ち切る決心をした紅虎にそんなしたたかなお願いは出来ない。
「早く言え。いらないのか?」

