「この指輪はそこでカメラを持っている草が2人のために作ったものです。ロミさんの指輪には深紅の小さなバラを白鷹さんの指輪には真っ白な小さなバラをガラス玉に閉じ込めた、世界に2つだけの指輪です」
奈々が説明する。
「すごくステキよ。Thank you so much.」
ロミさんが草さんにウィンクすると、草さんは照れて下を向いていた。
指輪の交換が終わると、金次くんは鼻の穴を膨らませて、ロミさんと白鷹さんを見てニヤニヤと笑った。
「デハ オフタリ チカイノキスヲ~ ド~ゾ」
キスまでするの?金次くん悪乗りしすぎだよ!
止めようと踏み出すも、当の本人たちは乗り気で、ロミさんは少し屈んで目を瞑り、白鷹さんはそっとロミさんの唇にキスをした。
「いや~ステキ!!」
サンゴちゃんが声を挙げ、みんなが拍手をした。
扉の前にいる紅虎を盗み見ると、優しい笑顔で2人を眺め、拍手をしていた。
良かった。
本当に心から2人を祝福できてるんだね。
桃井くんが即興でウェディングソングを弾き、赤い花が咲き乱れる初夏の庭にみんなの笑顔が溢れた。
お兄ちゃんは幸せそうな新郎新婦の様子を撮り、草さんはそこにいた一人一人の笑顔を写真に収めた。
「式が無事に終わったところでパーティーの始まりよ~」

