「ロミと兄貴の結婚式をシェアハウスでやりたい。ホームパーティーみたいな感じで」
それが紅虎から提案されたお願いだった。
帰国する日にサプライズで2人を驚かせたいと紅虎は嬉々とした表情で作戦を立てた。
2人が泊まっているホテルに2人と初対面の金次くんと鳩羽さんを向かわせ、手錠をかけ連行する。
2人が温泉に行った後、帰国までの間はホテルでゆっくりと過ごす事は紅虎が本人たちから情報を得ていた。
ここは手荒だったから上手く行くか不安だったけど、結果オーライ。
奈々のバイト先のオーナーとルビーママに相談して、衣装を用意した。
奈々とロミさんの体型が似ていたので、ドレスのサイズはぴったり合ってよかった。
白鷹さんは・・・紅虎が思ってたより一回り大きくなってたみたいだ。
無理矢理詰め込んだと紅虎が言っていた。
ロミさんのヘアメイクは奈々が担当し、メイン料理はサンゴちゃん、カメラ係は草さん、ビデオ係がお兄ちゃん、あたしはみんなのサポートとそれぞれの役割が決められた。
奈々は自分の腕に納得が出来たのか「完璧!」と鏡の中のロミさんに向かって言った。
ロミさんはドレスアップした自分の姿を小さな子供みたいに食い入るように眺めていた。
もちろん、発した言葉は「amazing」だ。
花嫁の準備が出来ると、リビングで待機していた紅虎に花嫁を預ける。

