Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~



 「お兄さんを嫌いなわけじゃないんだね」


 「その逆さ、憧れてたから、俺は兄貴のようにはなれないってプレッシャーにもなってた。兄貴に会社を任せておけば安心だし、日本でテレビの仕事に就きたいって言ったら、両親もやるだけやってみなさいって背中を押してくれたんだ。その時は正直、兄貴と離れられる事が嬉しかった」


 日本に来て、ロミさんの事を忘れる位の恋愛をして、恋人を作ってやると思ったものの、何人か女の子と付き合ってみたけれど、ロミさん以上の人は現れなかった。


 「それにさ、花がここに引っ越して来て、葵と花を見てたらさ、お互いに信頼し合ってて、シスコンかってくらい仲が良くて、羨ましかったんだ。俺も、前は兄貴と仲が良かったのに、あの時は楽しかったのにってさ。つまんない意地張ってさ、兄貴が悪いって思い込もうとしてさ」


 紅虎がまっすぐ向こうを見てるので、視線の先を追うと、サッカーをしていた男の子の1人が転んで膝小僧を擦りむいたのか泣いていた。


 その子より体の大きな男の子がペットボトルの水で洗い、ハンカチで応急処置をしていた。


 2人は兄弟なのかもしれないなと思った。


 「花に言われて目が冷めたというか・・・俺、兄貴に言えなかった事、ぶちまけてきた」


 「え?話したの?お兄さんと」


 「あぁ。ロミがずっと好きだった事も、それを知らないで目の前でいちゃつく兄貴にムカついてたのも全部。びっくりした顔してたな」


 あれはちょっと愉快だったと、紅虎はその時の様子を思い出したのか含み笑いをした。


 「でさ、最後に何て言ったと思う?」


 
 「虎くんの気持ちは知らなかった。つらい思いさせて、ごめん。でも、ロミは譲れない。僕だって、ロミをずっと愛してたんだ」