Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~



 ロミさんからはあの日の夜に今日はごめんなさいと謝罪のメールが来たきりだ。


 気まずいのかもしれないな・・・


 「いや、ありえない位避けてるだろ?」

 
 「避けてないってば!」


 「・・・もういい」


 紅虎は足を組むと、右手でぐしゃぐしゃと頭を掻き毟った。


 このままじゃ平行線のままと思って諦めたみたいだ。


 「俺はお前に話があるんだ。聞いてほしい」


 いつになく真面目な顔をしていたので、あたしはわざと興味なさそうな顔をして何?と訊き返した。


 「この間の話、俺なりに考えてみたんだけどさ・・・俺さ、兄貴とロミにずっと裏切られた気がしてたんだ。子供の頃から兄弟みたいに育って、どこへ行くにも一緒だったのに、2人が付き合い始めたって訊いた時、自分が除け者にされた気がしたんだ」


 紅虎は一つ一つ言葉を選びながら語り出した。


 紅虎本人から聞く紅虎の話。


 「物心ついた時にはロミが好きだったから、俺じゃなくて兄貴を選んだのが悔しくて、ロミに当たり散らしまった事もあった。兄貴は兄貴でぼぅとしてて、俺の事をいつまでも子供だと思ってる。俺だってもうすぐ22だぜ?何にも知らないくせにのほほんとしてるのが余計に腹が立つんだ」


 でも、本当は・・・少し躊躇って紅虎は続けた。


 「心のどこかで気付いていた。俺がロミを見ているみたいに、ロミが兄貴を見てる事。最初から俺が入る隙なんてなかったんだ。兄貴は見た目あんなんだけど、学生時代の成績は常にトップで、親父の会社に入ってからも、「2世様」だの「七光り」だの言ってたやつらを数年で「すごい」と唸らせる程スゴイ男なんだ」