紅虎の眉がぴくりと動き、目が見開いた。
口が滑ったとはいえ、我ながら最悪のタイミングでの告白だ。
「だからあたしは紅虎がお兄さんに対して怒ったり、ロミさんが好きで切なかったり、そんな紅虎を見てるのが嫌なの。紅虎には、いつも自信たっぷりで、ジコチューだけど便りがいのある紅虎でいて欲しいの・・・そんな紅虎が大好きなのに・・・」
紅虎はあたしを見つめたまま、何も言わなかった。
突然の告白に動揺しているらしい。
動揺しているのはあたしも同じだ。
「だから好きな人の幸せを考えて、紅虎には行動して欲しい。あたしには文句を言っても罵っても構わないから、ロミさんを悲しませないであげてよ」
言い切った。
もう、限界だ。
堪えてた涙が頬を伝った。
ほら、また泣いたとか泣けばいいと思ってるだろ?とか言われた方がまだマシだったかもしれないなと後になって思った。
力の抜けた紅虎の両手は簡単に解けた。
するりと紅虎の体を抜け、ガード下の道を歩いて来た方向へ戻った。
後ろは振り返らなかった。
自分でもありえないくらい号泣してて、振り返る人が驚いた表情をしていた。
人気のない公園に辿り着いた。

