行動とは反対に頭は冴えてるみたいだ。
「紅虎、前に言ってたよね?あたしが自分の事しか考えてなくて、周りに迷惑掛けてる自己中心的な奴だって。あたしには偉そうな事言ってて、今の自分の現状は何なの?自分だって一番自分がかわいいくせに!ロミさんの気持ち考えてないじゃない!!」
かつんとミュールの踵が壁に当たった。
これ以上、後ろに逃げる事は出来ない。
勢いに任せて、言いたい放題言ってしまった。
後悔した所で後の祭りだ。
でも、あたしは間違っていない。
怒りに満ちた紅虎が迫って来て、あたしが身動きが出来ないように両手を壁についた。
「Don't speak anymore. 俺の事を全て知ってるみたいに言うな。Disgusting」
怖い、怖い、怖い。
震える膝に力を入れて、じっと紅虎を睨んだ。
こんなに近くで紅虎の顔を見るのは初めてだ。
「紅虎の事は知らないだらけだよ。でも、一緒に住んでる仲間だから、少しでも解り合いたいって思っちゃダメなの?」
「迷惑だ」
「ソー ワット? 今の紅虎の気持ちは解るもん。ロミさんが好きでもお兄さんのお嫁さんになる人で、どこにぶつけたらいいのか解らなくてむしゃくしゃする気持ち・・・紅虎の事が好きだから!」

