振り返り、あたしを見つめる冷たい視線が心に刺さった。
「・・・ロミさんにお願いされて、帰国する前にお兄さんと話をする機会を作って欲しいって・・・」
どもりながら答えると、紅虎は大げさなため息を吐いた。
「お前はすぐ余計な事に首を突っ込む・・・None of your business!」
強い口調で言われた。
余計なお世話って言う事?
どくんと心臓が大きく鳴った。
「何で?」
思ったよりも冷静な声が出て、自分でもびっくりした。
Huh?と紅虎が眉間に皺を寄せる。
「サンゴちゃんや奈々、草さんやお兄ちゃんにだって、余計な事に首突っ込んでるのは紅虎の方じゃない」
考えるよりも先に行動して、鮮やかに解決しちゃう頼もしさも、みんなの気持ちを考えてるからなんでしょ?
一緒に住んでいる仲間だから、それぞれが抱えてる悩みを解決してあげたいって誰よりも思ってるくせに、自分に関しては不器用で、だからあたしが助けになりたいって思ってるのに・・・
「俺に構うな」
鋭い眼光でじっとあたしを見つめながら一歩一歩、紅虎はあたしに近づいて来た。
視線が怖くてあたしは後退りしてしまう。

