「Hi, Benitora. 来てくれてありがとう」
赤いフレアのワンピースを着たロミさんが片手を挙げる。
ロミさんを見つけた紅虎の表情が一瞬、緩む。
「Romiだけなの?」
紅虎が訊ねるとロミさんは下を向いてしまった。
「I'm sorry for late・・・」
後ろから男の人に声がして、振り向いた紅虎の目が開く。
慎重は165cm位、小太り気味のスーツを来た人があたしたちの向かいの席に座った。
ロミさんの頬にキスをし、遅れた事を詫びる。
ロミさんが英語で何か男の人に囁いている。
男の人はあ~と納得すると、あたしの方を向いて、
「初めまして、檜山白鷹です」
と優しい笑顔を向けて手を差し出した。
ロミさんからのお願いは紅虎と白鷹さんに話し合うきっかけを作って欲しいという事だ。
お互い忙しいし、このまま帰国したら、紅虎と白鷹さんの心の距離が開いてしまうとロミさんは心配しているらしい。
12月の結婚式には笑顔で参列して欲しいそれがロミさんの本当の願いだった。

