落ち着かないけど、入るたびに発見がある部屋だ。
「食事に行かないかって?」
「うん、明後日なんだけど。テストはもぅ終わったんだよね?」
紅虎はあたしが部屋に入って来ても、ごろりとベッドに寝そべったまま微動だにしない。
仕方ないので階段下に無造作に置かれているス○イムみたいな形のクッションに座り、紅虎と面と向かった。
「お前と2人で?」
「うん」
「何で?」
「ダメ?」
嘘を吐くのが下手で上手い言い訳が思いつかない。
嫌そうに眉間に皺を寄せたので、断られるかと思ったら、意外にも、
「で、何時にどこへ行けばいいんだ?」
と返ってきたので、え、いいの?と訊き返してしまった。
「何?誘っといて・・・変な奴」
興味なさそうに漫画に目を落としてしまったので、場所と時間を告げると紅虎の部屋を後にした。
駅の改札口で紅虎と待ち合わせをした。
約束の時間より10分遅れて紅虎は現れた。

