「こんにちは、ワタシはRomi・scarlet・hammerです。Hi.Hana,how are you? この前はオジャマしました」
サングラスを取り、モスグリーンの大きな瞳をキラキラさせて、ロミさんは奈々と握手をし、あたしにウィンクをした。
「いや~フランス人形みたい~」
サンゴちゃんが乙女モード全開でロミさんを眺めた。
奈々は完璧すぎる容姿に敗北感を感じているのか口を閉じたままだ。
「お天気良くてよかったですね。早速、お参りから行きましょうか?」
あたしたちは朱色の鳥居をくぐると仲見世通りをまっすぐ進み、浅草寺へと向かった。
途中、手焼き煎餅や人形焼を摘んだり、着物や「忍者」と漢字が書かれたTシャツが並ぶお土産やさんに寄ったりしながら。
「Wow, amazing.」
「Look, that's so nice.」
ロミさんはお店に寄る度に感嘆の声を上げて、楽しんでいた。
興味津々で殿様のカツラをかぶる姿もキュートだった。
お参りをしておみくじを引き、ロミさんが一度食べてみたかったというお好み焼きを堪能して、人力車に乗った。
ロミさんは何にでも声を上げてはしゃいでいた。
「何かかわいい人だね。どこ見ても、何を食べてもアメージングって目をキラキラさせて、虎ちゃんが彼女を特別に扱うわけ解るわ」
すっかり意気投合し、先を歩く、サンゴちゃんとロミさんを見つめながら、奈々はため息を吐いた。

